ゴルゴ13に言われてしまいました。
「独りよがりの人間社会が考え出した"善・悪"で、俺は動かない……"自分がどう考えるか"で、俺は動いている」
耳が痛いッス。まさかゴルゴ13が善人・藤山の暗殺を引き受けるとは思いませんでした。
依頼を引き受けるかどうか、ゴルゴ13の判断基準というのは、自分の仕事が依頼主に報酬金額に見合うだけの利益をもたらすかどうかでした。"善・悪"は関係ありませんでした。てっきり藤山の暗殺はないだろうと考えていたのですが一本とられました。
雷雨の中、ゴルゴ13は避雷針を設置して拳銃を発射しました。落雷の危険を避けるためです。暗殺現場を訪れた但馬教授は、ゴルゴ13が避雷針を設置していた事実を知って考えました。
四内外山遺跡の謎めいた巨大な掘立柱は避雷針を設置するためだったのかもしれない……
はたして紀元前の縄文人が避雷針によって落雷が防げるという事実を知っていたかどうか疑問です。しかし但馬教授は"掘立柱は避雷針"という考えを世紀の大発見ではないかと思い込んでしまいました。
但馬教授は自分の考えが正しいことを証明するために寝食を忘れて研究に没頭しました。徹夜徹夜の連続です。但馬教授は心臓が悪い上にヘビースモーカーです。とうとう心臓発作を起こして死んでしまいました……。